古巣を訪ねる - かつて勤めた会社の後任、バックオフィス、隣のシマ、自分のシマ
退職した職場を訪問
本日、昔、務めていた会社を訪ねた。十数年前に一人で外資の日本事業部を立ち上げ、その代表を務めた事業部のある会社だ。
今は港区の、こぎれいな事務所にテナントとして入居している。
この事務所の選定も自分たちで行った。昨年退職して、事務所に入るのは半年ぶり以上か。
今の自分は、業務委託とはいえ、同業に勤めているので競合する会社の人間となる。
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競業に行ったら、ふつうは前の職場を訪ねたりはしないものだと、同じく競業から移って代表をやっている知り合いに言われた、、、しかし、自分のけじめとして前の仕事場に挨拶に行きたかった。
自分の後任者とまみえる
それで、昨年から年が明けたら前職の所在地へ挨拶に推参することを決めていた。二日前に自分の後任、つまり今の事業部の代表にアポを取った。自らのサクセッションプランを持っていたわけでない。
だから、自分が退職を表明した後に、ポジションの募集をして採用された方で僕との面識はない。
迷惑であったであろうか、ともかく後任者は、「お話しは、かねがね聞いています」と、こころよくアポを受けてくれた。
それで、彼から質問があれば何でも答えるつもりで行った。そのビジネスは草創期、導入期を過ぎ成長期から安定期に入る過程と自分では見ている。
後任者は、あなたならばどのようなプランを立てていたか?というようなことを聞いてくれたので、自分の思うところを端的に伝えた。参考になったかはわからないが、自分が担ってきたポジションだけに彼の立場もわかる。
また、新代表から、「ここまでよく製品を広めてくれたものです」とお褒めの言葉をいただいた。褒められても何も出ないけど、、、そんな意図もないでしょう。ともかく、僕は、無用の謙遜は自己肯定イメージによくないことを知っているので、そのまま承った。
バックオフィスのお仲間との再会
自分の後任と無難に面談を終え、バックオフィスに挨拶に行った。
退職の時に、飲みに付き合ってくれて、起業の夢を聞いてくれた方へ、今はこういうことになっていますと、名刺を差し出す。
でも、待てよ、この方も、前は今の会社の系列から、こちらのグループへ転職で来た方だった。思えば、狭い世界である。
ともかく、起業の夢はまだ捨てていない旨を話した。そして、また飲みましょうと!約束を交わした。
それから、隣の事業部のシマへごあいさつ。ここの何名かも、元は同業他社から来た人たちだ。やっぱり、そんなものだな。自分は転職の時になんで、あれほど同業での仕事を気に病んだのだろうか?!と思う。
自分が育てた部門のスタッフたち
最後に、以前の自分のシマに立ち寄る。人員の配置も変わっていて、既に何人かは知らない顔だった。
お邪魔しまーす!っと入ってゆき、元部下たちへ、やあ元気?!と声をかける。オオ!と驚く者もいたが、みなさん笑顔を見せてくれた。なんだか報われた気がしました。
今日の古巣への訪問は自分のキャリアの棚卸だったのだと思っています。まだまだ先はある。上を向いて前へ進みます。
推倒一世之智勇。開拓万古之心胸。
一世の智勇を推倒し、万古の心胸を開拓す