羽生結弦は伝統芸能から何を得たか?「場を支配するために場を味方に付ける」 2016.2.25
この正月に初めて能を観に行った事を下のブログに書いた:
自分には能や狂言の知識はないが、印象深く記憶に残っている。特に、狂言の野村萬斎さんのあの身のこなしや、跳躍は今思い返しても凄い動きだったなと思う。それは、誰が観てもそう思うのものなのか、そういう何かを感じるための素養とか知識が要るものだろうか。
たとえば、跳躍はただ高く跳ぶことが凄いのではないだろう。どう跳ぶかだ。能の知識はなくとも、あの軸の立った跳躍や無音の着地が凄いことは判る。それは、これまで蓄積してきた別の知識や、経験から物事も見る尺度からそう感じるのかも知れない。あるいは、知識や尺度など無くても、その場にいる観衆をその凄さに引き込む力を演者が持っているのかも知れない。
また、たとえば競技では、人が世界で一番高い跳躍に挑みそれを達成するシーンを観て感動するのは、ただその能力の凄さだけではなく、その挑戦への勇気やそれまでの努力を感じてその達成へ感動するのではなかろうか。
ともあれ、どの世界にも「本物」といわれる人がいる。本当の本物が判るためにはそれなりの人であったり、その人もまた本物であるのだと思う。
今日、能に連れて行った方が以下リンクの送ってきてれた。
野村萬斎さんと羽生結弦さんの対談です。面白かったです!
www.youtube.com
野村萬斎を訪れた羽生選手は、やっぱり凄いね。彼は、ただ単に自分の演目が陰陽師だったのでかつて映画でその役を務めた役者を訪ねたのではないだろう。羽生選手は、野村萬斎の凄さを感じて、演じる事、人前で芸を見せることの本質を掴もうとしたのだと思う。
対談での野村萬斎さんのコメント「場を支配するためには場を味方に付ける。会場全体の場の空気をまとう、、、すると観客が喜ぶ」、流石ですね。
これは演説、講演、プレゼンなどでも心の技法として学ぶべきと思った。
この対談の後、羽生選手は歴代世界最高得点を出したそうです。
ところで、今日は芝の増上寺に立ち寄りました。
そして、千日参りの愛宕神社
今日はくもりでしたが、すんなりお参りできてやっぱりツイていました!